おはようございます。
私にできるかな…が、私にもできる!!に変わる
「未来を切り拓くビジネス英語」パーソナルコーチ Hiromiです。
先週の「ガラスの天井~奮闘編」の続きをお話しますね。
今週は、激変しますよ。大企業ゆえの悲劇です。
嵐の前触れ
開発リーダーの技術部長以下、チーム全員が昇給と昇進を叶え、順調だった頃
親会社から天下りの社長と営業部長が着任しました。
ちょうど社長交代の時期でした。
本社に残れなかった2人ですから、少々出世コースから外れ
やはり、曲者でした。それも超が10個くらいつきそうなほど。
加えて、新社長と開発リーダーの技術部長は年齢が近く、新営業部長と私も同様でした。
これだけで、嫌な予感がしてきませんか。
成功の影の妬み
我々開発チームの業績は、グループ会社中の知るところとなり
グループ会社内でのランク付けも、それゆえ急上昇したのです。
これは喜ばしいことなのですが、一方で、その成功を快く思わない人たちも。
それがこの2人でした。
少しだけ、業界の細かいことをお話させていただきます。
自動車部品の、しかも内燃機関 (=エンジン周り)の部品を新規開発し
自動車の販売時期に合わせて生産を立ち上げることは、専門的な技術を持つだけではできません。
開発に3~5年要するということは、開発時には5~10年先の動向を予測することが必要です。
そうしたマインドを持ち合わせない人間に、開発や顧客への売り込みなどできるはずがないのです。
でも、こうしたことに気付くこともできない2人が、とんでもない行動に出たのです。
青天の霹靂
“明日から、技術部長は〇〇部へ異動。Hiromiさんは、営業課長から△△へ異動”
まさに青天の霹靂でした。
驚いたことに、開発チーム内で異動になったのは、技術部長と私の2人だけ。
これ、どういうこと??
私たちの成功への対抗心、妬み。
そんな下賤なことで公私混同するなんて考えたくなかったけど
それ以外、異動となる理由が見つけられなかったのです。
だって、技術部長の後任は、しばらく前にやってきた別の天下り部長が滑り込み
新営業部長は、新社長の子飼い。
この3人は、エンジン部品のことなどまったく知らないのに
”お前たち (=開発チーム)にできたのだから、俺たちにできないはずがない”
この短絡的な思考がもたらすものは…
こんなはずじゃなかった…
私の移動先は、新規顧客を開拓する部門。
聞こえは良いですが、大事な部署なのに、経営陣からの方針が何もない中で仕事を進める部署でした。
というより、何も考えられない経営陣に対して、新規開拓のロードマップを作成し
それを実行に移す部門です。
新規製品と新規顧客の開発、海外での生産立ち上げ計画などを作成しましたが
ほぼ出来上がる頃に、天下り役員たちがすべてさらって行く。
そんな時間の繰り返しでした。
悔しくても耐えろ!
もう辞めよう、この会社にいても無駄だ、何も得るものがない。
そんな時に、異動させられた技術部長が言ったのは
”ダメだ。今は辞めるな。もっと落ち着いて、冷静な判断ができるようにになってから辞めろ。
今はとにかく耐えろ!悔しくても耐えろ!”
自身はもっと悔しいはずなのに、その技術部長は私を諭してくれたのです。
それからは耐えました。どのような仕打ちをされようと
表面上はポーカーフェイスでさらっと仕事をして
内心は、投げやりになりそうな自分を抑え、焦りを抑えるよう努めました。
言葉にはしなかったけど、技術部長と私は同じことを考えていたのだと思います。
”絶対にあいつらを見返してやる。彼らが手出しできないような企業に転職してやるぞ!”と。
さて、私たちはどうなったのか?望む企業に転職できたのでしょうか?
それとも会社に残り続け、リベンジしたのでしょうか?
気になりますか?それは来週のお楽しみに。
今日はこのあたりで。
またお会いしましょう。
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