ガラスの天井 ~ 天下り社長編

●英語ビジネス裏話
まさか、こんなことになるなんて…信じられない

おはようございます。

私にできるかな…が、私にもできる!!に変わる

「未来を切り拓くビジネス英語」パーソナルコーチ Hiromiです。

先週の「ガラスの天井~奮闘編」の続きをお話しますね。

今週は、激変しますよ。大企業ゆえの悲劇です。

嵐の前触れ

開発リーダーの技術部長以下、チーム全員が昇給と昇進を叶え、順調だった頃

親会社から天下りの社長と営業部長が着任しました。

ちょうど社長交代の時期でした。

本社に残れなかった2人ですから、少々出世コースから外れ

やはり、曲者でした。それも超が10個くらいつきそうなほど。

加えて、新社長と開発リーダーの技術部長は年齢が近く、新営業部長と私も同様でした。

これだけで、嫌な予感がしてきませんか。

成功の影の妬み

我々開発チームの業績は、グループ会社中の知るところとなり

グループ会社内でのランク付けも、それゆえ急上昇したのです。

これは喜ばしいことなのですが、一方で、その成功を快く思わない人たちも。

それがこの2人でした。

少しだけ、業界の細かいことをお話させていただきます。

自動車部品の、しかも内燃機関 (=エンジン周り)の部品を新規開発し

自動車の販売時期に合わせて生産を立ち上げることは、専門的な技術を持つだけではできません。

開発に3~5年要するということは、開発時には5~10年先の動向を予測することが必要です。

そうしたマインドを持ち合わせない人間に、開発や顧客への売り込みなどできるはずがないのです。

でも、こうしたことに気付くこともできない2人が、とんでもない行動に出たのです。

青天の霹靂

“明日から、技術部長は〇〇部へ異動。Hiromiさんは、営業課長から△△へ異動”

まさに青天の霹靂でした。

驚いたことに、開発チーム内で異動になったのは、技術部長と私の2人だけ。

これ、どういうこと??

私たちの成功への対抗心、妬み。

そんな下賤なことで公私混同するなんて考えたくなかったけど

それ以外、異動となる理由が見つけられなかったのです。

だって、技術部長の後任は、しばらく前にやってきた別の天下り部長が滑り込み

新営業部長は、新社長の子飼い。

この3人は、エンジン部品のことなどまったく知らないのに

”お前たち (=開発チーム)にできたのだから、俺たちにできないはずがない”

この短絡的な思考がもたらすものは…

こんなはずじゃなかった…

私の移動先は、新規顧客を開拓する部門。

聞こえは良いですが、大事な部署なのに、経営陣からの方針が何もない中で仕事を進める部署でした。

というより、何も考えられない経営陣に対して、新規開拓のロードマップを作成し

それを実行に移す部門です。

新規製品と新規顧客の開発、海外での生産立ち上げ計画などを作成しましたが

ほぼ出来上がる頃に、天下り役員たちがすべてさらって行く。

そんな時間の繰り返しでした。

悔しくても耐えろ!

もう辞めよう、この会社にいても無駄だ、何も得るものがない。

そんな時に、異動させられた技術部長が言ったのは

”ダメだ。今は辞めるな。もっと落ち着いて、冷静な判断ができるようにになってから辞めろ。

今はとにかく耐えろ!悔しくても耐えろ!”

自身はもっと悔しいはずなのに、その技術部長は私を諭してくれたのです。

それからは耐えました。どのような仕打ちをされようと

表面上はポーカーフェイスでさらっと仕事をして

内心は、投げやりになりそうな自分を抑え、焦りを抑えるよう努めました。

言葉にはしなかったけど、技術部長と私は同じことを考えていたのだと思います。

”絶対にあいつらを見返してやる。彼らが手出しできないような企業に転職してやるぞ!”と。

さて、私たちはどうなったのか?望む企業に転職できたのでしょうか?

それとも会社に残り続け、リベンジしたのでしょうか?

気になりますか?それは来週のお楽しみに。

今日はこのあたりで。

またお会いしましょう。

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