海外出張ウラ話 – インド編 その2

海外出張
部下クン、今度は何をやらかしてくれるのか?

おはようございます。

私にできるかな…が、私にもできる!!に変わる

「未来を切り拓くビジネス英語」パーソナルコーチ Hiromiです。

今日は海外出張ウラ話 インド編 その2。

前回大活躍した鼻っ柱の強い部下クン (https://lets-open-the-way.com/20221119-2/)は

一体どのように成長するのでしょうか?

交渉 – 契約内容の変更

今回のインド出張の主な目的は、契約内容の変更。

いわゆる一般購買条件 (Terms and Conditions of Purchase) の合意の前に

細部にわたる条件を交渉して、不利な状況を少しでも改定すること。

お客様から一方的に送り付けられた契約内容の変更だが

何とか押し戻すべく、交渉の準備は念入りに行っておいた。

交渉は3日間で計6時間に及んだが、特に通訳を使用することもなく交渉は進んだ。

海外出張の準備は誰がする?

ところで、海外出張時には、事前の念入りな準備が必要である。

お客様との日程調整、フライトとホテルの予約、空港からホテルなどへのルート確認。

また、お客様との打合せ後には、打合せ速報 (Eメール)を社内に向けて発信することが

当時勤務していた企業の決まりであった。

通常、これらは部下の仕事であるが

鼻っ柱の強い部下クンにとっては初めての海外出張であるため、私が代わって行った。

その間、彼から ”手伝いましょうか?”の一言はなかった。

部下クン、何か変だよ?

ムンバイについて3日目に、あることに気付いた。

この3日間、部下クンが1通もメールを発信していないのだ。

通常行っている彼の業務に対して連絡が必要だったり、判断を求めるメールが日本から届いている。

それなのに、彼がひとつも返信していないのだ。

何か変だぞ…

彼を部屋に呼んで、理由を聞いてみると、しばらく言い訳した後に、彼が言ったのは

”モバイルPCをインターネットに接続する方法がわからない”

”カッコ悪くて、Hiromiさんに言い出せなかった” であった。

鼻っ柱が強いタイプの人間にありがちの思考と行動だ。

当時勤務していた企業は、独自のEメールシステムを構築しており

海外では、インターネット接続 + Eメールへの接続が必要であったのだ。

指導

”話してくれてありがとう” の後に、私が言ったのは

 ①日本を留守にする間、社内が困らないよう、それがお客様に影響しないように
  事前に準備をしておくのが、海外営業に必要であること。

 ②他者への影響を最小限に抑えるために、インターネット接続ができないとわかった時点 (初日) で
  私に伝えるべきであったこと。

 ③自分にとって嫌な相手であっても、仕事を進めるためなら、自ら教えを乞うこと。

この中で私が強調したのは、③である。

本来なら①であるが、海外出張未経験の部下クンには

それがどれだけ大事なことなのか、羽田を離陸する前には想像もつかなかったから、仕方ない。

彼の最大の欠点である③を自ら学び取ってもらうため、あえて黙っていたのだ。

私はこれらの事実を淡々と指摘した後、彼を部屋に返した。

4~5時間経った頃、ようやく彼が謝りに来た。

”やっとその言葉を聞けたね。待ってたよ”

そして、彼にインターネットと社内Eメールへの接続方法を教え、彼は無事にEメールに返信した。

それでも彼から “ありがとう” の言葉は聞けなかった。

そんな彼の態度に、さすがに声を荒らげたくなったのだが、まぁいっかと自分を抑えることができた。

部下への指導 – できるだけ気付きやすい環境下で話し合い、部下の言い分を聞く。

難しいことであるが、自分の頭で考えて、答えを出してもらいたい。

最後に得たものは、部下クンが一歩成長したことである。

今日はこのあたりで。

またお会いしましょう。

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