海外出張ウラ話 – イタリア編

海外出張
こんな場所で仕事をすることになるとは…

おはようございます。

私にできるかな…を、私にもできる!!に変える

「未来を切り拓くビジネス英語」パーソナルコーチ Hiromiです。

ドイツと並んで出張回数の多かったのがイタリア。

出張回数が多いからこそ、失敗談、困ったこと、痛かったこと(ドイツ編)など

エピソードもたくさんあります。

今回も、かなりギリギリの危ない事件が起きました。

締切は明日の午前中

イタリア出張は、Cinquecento (=500)で有名な自動車メーカーのあるミラノ。

午後の打合せを終えて、すごい収穫!

新規案件のオファーをいただいたのです。

ただし、ミラノ時間の翌日の夕方までに、見積書を提出するのが条件。

時間が足りない! お客様から話を伺った瞬間に思いました。

ミラノと東京の時差は、8時間 (サマータイムの適用がない時期)。

つまり、ミラノ:午後4時 ⇔ 日本:翌日の0時、ミラノ:翌日の0時 ⇔ 日本:翌日の午前8時

ここで問題なのは、見積書の提出には、日本にいるマネジメント陣の承認をもらってから

お客様に見積書を提出する決まりです。

初めて8時間もの時差をもどかしく、はがゆく感じました。

やるべきことを整理すると

 ①見積の計算を始める (ミラノ:午後4時 ⇔ 日本:翌日の0時)

 ②資料を作成して、日本に状況を説明する (ミラノ:午後11時 ⇔ 日本:翌日の7時)

 ③日本で社内承認をもらう (ミラノ:翌日午前8時 ⇔ 日本:翌日の午後4時)

かなりギリギリのタイミング。

そうこうするうちに夜になったので、まずミラノの街へ夕食に出かけ

早めにホテルに戻ってきて、パソコンを開くと…

インターネットが使えない?

あれ?何かおかしい?

1通も新しいメールが届いてないのです。お客様からも日本からも。

大きな仕事を新たに受注できるかどうかというタイミングなのに。

インターネットが使えない!!!

心なしか、いや絶対に、部屋の中もかなり薄暗い。

急いでフロントに問い合わせると、意外な答えが返ってたのです。

”あ~、別に珍しいことじゃないですよ。直るまで気長に待っていてください” ←ホテル

”それじゃ困るんです。仕事をしたいので” ←私

”明日の朝になっても直らなかったら、業者に連絡しますね” ←ホテル

”…… (絶句)” ←私

全然間に合わないと思った時に、あることに気付いたのです。

”皆さん、なぜお仕事を続けていられるのですか??パソコンも、照明も” ←私

”予備電源があるので、それを使ってます。ホテルですからね” ←ホテル

ホテルのナイトスタッフがにっこり微笑みながら答えてくれました。

備えあれば患いなし

一刻も早く仕事をしたい私は、できるだけ困った顔を作って事情を説明すると

”ここでお仕事をなさってはいかがですか?” ←ホテル

レセプション前にある、誰でも使える共有パソコンを使ってはどうかと提案されたのです。

社用メールは専用のシステムを導入していたので

専用のモバイルPCでのみ、自分のメールにアクセスできるので

共有パソコンでインターネットにアクセスしても、それでは足りません。

どうするの?仕事できないじゃない!と思うでしょ。

ところが、違うんです。

ちゃんとリスクヘッジをしていたのです、私。

こんなこともあろうかと、海外出張の時は

社用メールのccに、自分のフリーメールアドレスを念のために入れて

それを渡航前に、関係者に知らせておいたのです。

こうして私は、ミラノの素敵な時間を楽しむ間もなく

ミラノの午前2時くらいまで、レセプション前のパソコンに座り

ホテルの夜間従業員と楽しく会話をしながら、見積書の計算を続けたのです。

おかげで、なかなか経験できない貴重な体験をすることができました。

備えあれば患いなし です。

新規案件?

もちろん、受注しましたよ!

はい、その点は抜かりはありません。

終わり良ければ総て良し です。

夜のドゥオモ

仕事づくめのミラノ出張でしたが

最後の夜に、やっとドゥオモに行くことができました。

ミラノのドゥオモ – アンドレア・ボチェッリが一昨年、無観客コンサートを開催した場所です。

夜のドゥオモは、周りからライトアップされ

荘厳なまでに、神々しい姿を見せていました。

高さ108.5m、奥行157m、総面積1 万1700㎡ は、目の当たりにすると

ものすごい迫力です。

歴史的建造物を観て、初めて鳥肌が立ったほど。

建物の中に入り、キャンドルを灯し、祈りをささげて

にわか信者となって、その夜のミサに参加しました。

拝観は有料ですが、意外にも地元の方々が多く

このように世界に名高い建造物を身近に持つ生活を、羨ましく感じました。

今日はこのあたりで。

またお会いしましょう。

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